昨今の人心荒廃もここまできたかと思うと悲しくなるが、栄養の面でも残念なことだ。
ハンバーガーのように野菜の栄養分が乏しい食品は、ケチャップをたくさんかけることでずいぶん栄養のバランスが改善されるというのに。 ハンバーガーはカロリーの吸収がいたって早い典型的なファストフード食品だが、それだけではカロチノイド類をはじめとする野菜系の栄養が足りない。
これを補う意味でケチャップはだいじな役割を果たしている。 アメリカ人がハンバーガーにケチャップをたっぷりかけて食べているのはそうバカにしたものではなく、それなりの意味があるのだ。
サラリーマンの昼食を見ていると、ハンバーガーにかぎらず、カロリーが高いわりには野菜からとれる栄養価が乏しいものが多い。 時間に追われるサラリーマンは、すぐ食べられてお腹がいっぱいになるということで、どうしてもカロリーの高いファストフード系の食事を好みがちだ。
独身サラリーマンの中には、朝はハンバーガー、昼はカツ丼、晩はカレーライスといった調子で、ついつい単調な高カロリー系の食事をくりかえしがちになる人が多い。 健康のいちばんの大敵は、酒、タバコでもなければ、農薬や食品添加物でもない。
1人暮らしの男性にありがちな単調な食生活なのだ。 活性酸素を消去する酵素が多く分泌される若いうちならまだいいが、中高年となってからの単身赴任ともなると、そうした食生活は健康に大きなダメージを与える。
といって、毎日毎日、自分1人だけのために食事をつくるというのも、ちょっとむずかしい。 そういう人にお勧めしたいのが、トマトジュースや野菜ジュースだ。

たとえば、昼食でカツ丼を食べたら、トマトジュースあるいは野菜ジュースを1缶飲むようにする。 休日に、外食するのもめんどうだから、夕食をカップラーメンであっさりすまそうという場合にも、トマトジュースを1缶飲む。
たったそれだけのことで、食事の栄養バランスはずっとよくなる。 リコピンやβ−カロチンがたっぷりとれ、ビタミンCもとれるからだ。
厚生労働省が推奨している1日120グラム以上の緑黄色野菜に含まれるだけのカロチノイド類が、トマトジュース、野菜ジュース1缶ぶんにそっくり含まれている。 残念ながら食物繊維は、トマトジュース、野菜ジュースだけでは補えないから、根菜類やマメなど食物繊維の多い野菜も食べるようにするべきだが、それでもカップラーメン1杯だけですませるより、はるかに健康にいいはずだ。

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